「海外通販は安い」と言われる一方で、「思ったより高くついた」という声もよく聞きます。
どちらも本当です。理由は単純で、表示されている価格は最終的に払う金額ではないからです。
この記事では、海外と日本のどちらで買うほうが得なのかを、総額で比べる方法にしぼって整理します。
表示価格に乗るものは3つ
海外で買うとき、商品ページの価格に加えて次の3つが乗ります。
- 送料
- 関税・消費税(かからないことも多い。後述します)
- カード会社の海外事務手数料
逆に言うと、この3つを足した金額と、日本のモールの送料込みの金額を並べれば、答えが出ます。
🔑 いちばん誤解されている点:税金の基準は「支払った金額」ではない
ここが本題です。多くの解説が触れていない、しかし金額に直結する規定があります。
税関はこう定めています。
個人の方がご自身の個人的使用の目的で輸入する貨物の課税価格は、海外小売価格に0.6を掛けた金額となります。
つまり、自分で使うために買った品物は、値段の6割の金額をもとに税金を判断するということです。
送料も足して1万円を超えたら課税、だと思っていました…
それは商売目的で輸入する場合の数え方です。自分で使う分は数え方が違います。
さらに続きがあります。
その他の貨物の課税価格は、商品の価格に運送費および保険料を足した金額になります。
「その他の貨物」=商売目的などの輸入は、送料も足して計算します。裏を返せば、自分で使う分の輸入は、送料を足さずに0.6倍だけで見るという書き分けになっています。
免税ラインは、実際にはもっと高い
税関の免税ルールは「課税価格の合計が1万円以下なら免税」です。
課税価格が海外小売価格の0.6倍なら、逆算するとこうなります。
計算してみると
10,000円 ÷ 0.6 = 約16,666円
自分で使うために買うなら、商品の値段が16,666円くらいまでは、課税価格が1万円以下に収まります。
「1万円を超えたら税金がかかる」と思って買い物をためらっていた方は、基準がもう少し上にあると考えてください。
実際に総額を出してみる
3,000円の雑貨を、送料800円で海外から買う場合で考えます。
| 金額 | |
|---|---|
| 商品 | 3,000円 |
| 送料 | 800円 |
| 課税価格(3,000円 × 0.6) | 1,800円 → 1万円以下なので免税 |
| カードの海外事務手数料 | カード会社による |
| 総額の目安 | 3,800円+手数料 |
この金額と、日本のモールの送料込みの価格を比べます。
🔑 比べるときは、日本側もポイント還元を引いた実質額で見てください。 楽天やYahoo!はポイントが大きく動くため、表示価格だけでは判断を誤ります。
カードの手数料は、自分のカードで確認を
海外の店で買うと、円に換算する際にカード会社の海外事務手数料が上乗せされます。
この率はカード会社ごとに違います。数字を暗記するより、お手元のカードの規約や会員ページで一度確認しておくのが確実です。一度調べれば、以後の買い物すべてに使えます。
「安さ」に含まれない差もある
総額が同じくらいなら、次の差で決めることになります。
| 海外 | 日本のモール | |
|---|---|---|
| 届くまで | 長い | 短い |
| 返品・交換 | 手間がかかる | 比較的しやすい |
| 保証・サポート | 期待しにくい | 受けやすい |
| 電波を出す機器 | 技適マークの確認が要る | 国内向けは対応済みが多い |
急ぎでないもの・壊れても困らないものは海外、すぐ要るもの・保証が要るものは日本、という分け方が現実的です。
まとめ
- 表示価格に乗るのは送料・税金・カード手数料の3つ
- 自分で使う輸入なら、課税価格は商品価格の0.6倍。免税ラインは商品価格で16,666円くらいまでが目安
- ただし革製品・ニット衣類・履物・酒・たばこは例外
- 日本側と比べるときは、送料込み・ポイント引き後の金額で
- 総額が近いなら、届くまでの日数と返品のしやすさで決める
このサイトでは、同じ商品が各モールでいくらなのかを日々集めて並べています。総額を考える前の出発点としてお使いください。